10月下旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】
- 2024年10月27日
- 小児科
前日との寒暖差に加えて日中の寒暖差も大きい日も多く、体調管理が難しい日が続いています。このため鼻汁・鼻閉などの鼻の症状が悪化しやすい気候となっています。
現在港北区ではインフルエンザが流行していませんが、11月下旬になるとインフルエンザの患者が増加する可能性がありますので、インフルエンザの予防接種は早めに開始しておくと安心です。。。
10月下旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
手足口病・ヘルパンギーナが再流行していて、今年3回目の手足口病になっている人もいるようです。現在流行している手足口病は、先に手足に発疹が出現するパターンが多いようですが、1日から2日して発熱する人もいるようです。手足口病では手掌(手のひら)・足底以外に膝・肘・お尻等にも発疹・水泡が出現している人もいます。
新型コロナ感染症の流行は落ち着いています。
RSウイルス感染症の流行も落ち着いていまが、数年前までは11月から流行していた感染症です。2歳未満の乳児が感染すると呼吸症状が悪化し喘息のような喘鳴(ゼーゼー)が出現、肺炎・中耳炎等を合併しやすいため注意が必要です。
伝染性紅斑が一部の小学校・保育園で流行しています。両側の頬(ほほ)・上腕(二の腕)・大腿(ふともも)が赤くなるのが特徴です。
マイコプラズマ感染症が小学校・中学校で流行しています。発症初期は発熱・頭痛・咽頭痛、その後咳嗽が出現し持続するのが特徴です。間欠熱や弛張熱(朝や日中は低く夜が38℃以上)となる事も多いため日中に解熱していても注意が必要です。迅速診断検査キットや治療薬がある感染症であり、早期に治療が開始すれば重症化の予防が期待できます。心配な方は早めにかかりつけ医を受診しましょう。