10月上旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】
- 2024年10月6日
- 小児科
昨年9月には全国でインフルエンザが流行していましたが、今年は沖縄県でインフルエンザが流行しているだけです。ただ10月になり東京都でインフルエンザの患者数が少しづつ増えてきています。
神奈川県でも今後インフルエンザの患者が増加する可能性がありますので、インフルエンザの予防接種は早めに開始しておくと安心です。。。
10月上旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
手足口病・ヘルパンギーナが再流行しています。お盆以降に新しい手足口病が流行し始めたことにより現在2種類の手足口病が流行していて今年2回目の手足口病になっている人もいるようです。今回の手足口病は、先に手足に発疹が出現します。その後1日から2日して発熱する人もいるようです。手足口病では手掌(手のひら)・足底以外に膝・肘・お尻等にも発疹・水泡が出現している人もいます。
新型コロナ感染症が下げ止まり傾向で一部の小学校・中学校で流行しています。現在流行している新型コロナ感染症は発熱・咽頭痛などの症状を認める事が多いようです。
RSウイルス感染症は少なく、一部の保育園で流行している程度です。発熱・咳嗽・鼻汁が出現し、2歳未満の乳児が感染すると呼吸症状が悪化し喘息のような喘鳴(ゼーゼー)が出現し、肺炎・中耳炎等を合併しやすいため注意が必要です。小学生では発熱は少なく、喘息症状が悪化したり咳嗽が長引く症例が多いようです。
伝染性紅斑が一部の小学校・保育園で流行しています。両側の頬(ほほ)・上腕(二の腕)・大腿(ふともも)が赤くなるのが特徴です。
マイコプラズマ感染症が小学校・中学校で流行しています。発症初期は発熱・頭痛・咽頭痛、その後咳嗽が出現し持続するのが特徴です。間欠熱や弛張熱(朝や日中は低く夜が38℃以上)となる人もいます。迅速診断検査キットや治療薬がある感染症であり、早期に治療が出来れば重症化の予防が期待できます。心配な方は早めにかかりつけ医を受診しましょう。