7月上旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】
- 2023年7月9日
- 小児科
気温が高く湿度も高い日が続いています。気象庁の発表では関東地方の梅雨明けは7月19日頃、昨年の7月23日よりも早くなる予定です。
7月上旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
新型コロナ感染症は一部の幼稚園や小学校・中学校でやや流行・やや増加しています。
胃腸炎(嘔吐下痢症)は、保育園・小学校低学年で少し流行しています。
RSウイルス感染症が一部の保育園・幼稚園でやや流行しています。
RSウイルス感染症は、鼻汁・鼻閉・咳嗽から始まり徐々に悪化する事が特徴の感染症です。喘息のあるお子さんや乳児期早期のお子さんが罹患すると呼吸症状が悪化しやすいため、早めの診断・対応が肝心です。昨年とはウイルスタイプが異なるため2年連続で発症しているお子さんもおられます。
今年の症状としては発熱当日には発疹・口内炎を認めず、翌日以降に口内炎や発疹が出現してくるお子さんが多いようです。昨年は主に手足口病が流行し今年とはウイルスタイプが異なるため2年連続で発症しているお子さんもおられます。
溶連菌感染症が例年よりも流行・やや増加傾向です。
適切に治療しないと感染後2週間ほど後に急性糸球体腎炎を合併する事がありますので注意が必要です。