12月上旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】
- 2024年12月8日
- 小児科
師走になり、朝晩の気温が徐々に低下しています。それに伴い横浜市の定点医療機関のインフルエンザ患者報告数が全体で6.25(都筑区:11.1 鶴見区:13.1)と増加傾向です。菊名駅周辺の小学校でも学級閉鎖・学年閉鎖となりインフルエンザAの患者が増加しています。
インフルエンザの予防接種を早めに終了しておくと安心です。。。
12月上旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
手足口病・ヘルパンギーナが複数回流行し今年3回目の手足口病になっている人もましたが、現在は減少傾向となっています。現在流行している手足口病は、先に手足に発疹が出現するパターンが多いようですが、1日から2日して発熱する人もいるようです。手足口病では手掌(手のひら)・足底以外に膝・肘・お尻等にも発疹・水泡が出現している人もいます。
新型コロナ感染症の流行は落ち着いています。
RSウイルス感染症の流行も落ち着いています。
伝染性紅斑が一部の小学校・保育園で流行しています。両側の頬(ほほ)・上腕(二の腕)・大腿(ふともも)が赤くなるのが特徴です。
マイコプラズマ感染症が小学校・中学校で流行しています。発症初期は発熱・頭痛・咽頭痛、その後咳嗽が出現し症状が持続するのが特徴です。間欠熱や弛張熱(朝や日中は低く夜が38℃以上)となる事も多く日中に解熱する事も多いため、2日間夜に発熱を認め場合は翌日朝に解熱していても午前中に医療機関を受診しましょう。迅速診断検査キットや治療薬がある感染症であり、早期に治療が開始すれば重症化の予防が期待できます。心配な方は早めにかかりつけ医に相談・受診しましょう。
マイコプラズマやインフルエンザ感染症時に適切に治療されていても、その後1か月以上咳嗽が持続する「感染後咳嗽」の症例が増えています。喘息やアレルギー疾患がある症例では感染症罹患後も咳嗽が長引きやすいので注意しましょう。。。