10月上旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】
- 2025年10月9日
- 小児科
ようやく朝晩の気温が涼しくなってきましたが、それに伴って朝晩に鼻水が出たり鼻が詰まったりする人が増えているようです。
10月に入り全国的にインフルエンザ・新型コロナが増加傾向になっていますので、今年のインフルエンザワクチンは早めに接種した方がよさそうです。
10月上旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
インフルエンザが菊名周辺の小学校・中学校で増加しています。インフルエンザは発症早期に抗インフルエンザ薬を使用する事で、症状が軽減すること・ウイルスの排出が減少すること、家族への感染が減少することがわかっています。発熱48時間以内に治療を開始しないと効果が期待できないため発熱翌日にはかかりつけ医を受診しましょう。横浜市の小児科定点報告では報告数が少ないことから、患者が見逃されている可能性が想定されますので、小児科受診時にはご注意ください。
新型コロナ感染症が一部の小学校・中学校で流行しています。現在流行している新型コロナ感染症は発熱・咽頭痛などのインフルエンザ様症状を認める事が多いようです。
RSウイルス感染症が、一部の保育園で流行しています。発熱・咳嗽・鼻汁が出現し、2歳未満の乳児が感染すると呼吸症状が悪化し喘息のような喘鳴(ゼーゼー)が出現し、肺炎・中耳炎等を合併しやすいため注意が必要です。小学生では発熱は少なく、喘息症状が悪化したり咳嗽が長引く症例が多いようです。
マイコプラズマ感染症や百日咳が一部の小学校・中学校(学童保育・またはクラブ活動)で小流行しています。迅速診断検査キットがあり治療薬もある感染症なので、早期に治療が出来れば重症化の予防も期待できます。心配な方は早めにかかりつけ医を受診しましょう。