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よだれかぶれとは・・・【 小児科 】|きくな小児科皮ふ科内科クリニック|菊名駅の小児科・皮ふ科・内科

よだれかぶれとは・・・【 小児科 】

よだれかぶれとは、乳児期に多い刺激性接触性皮膚炎の一つです。

離乳食を開始する前の生後5か月から唾液が多くなり口の周りに唾液が付着する事が増えてくると、唾液による刺激性接触性皮膚炎(いわゆる”よだれかぶれ”)が起きやすくなります。

離乳食を開始すると離乳食そのもの・食物の混ざった唾液が口の周りに付着するようになり、刺激性接触性皮膚炎が悪化しやすくなります。

お子さんが食べ物や唾液を手指につけたまま顔や首をこすってしまうと、その部位にも接触性皮膚炎が広がったりもします。

この状況が続くと、皮膚から食べ物の感作が起こり食物アレルギーを発症しやすくなるので注意が必要です。

すでに口の周りが荒れていたり湿疹が出来ているようでしたら、早めに小児科や皮膚科を受診して早めの治療をお勧めします。

離乳食を食べる時には口の周りに付着しないように食べさせたり、付着したらすぐに優しく洗い流したりすると良いでしょう。

離乳食前にワセリンやプロペトなどの軟膏基材の保湿剤を口の周りに塗っておくと、よだれが口の周りに付着しても、皮膚への刺激を軟膏が防いでくれるので接触性皮膚炎が起こりにくなるのでお勧めです。

同じ保湿剤でもヘパリン類似物質は目の周囲や粘膜(唇など)に塗ってしまうとしみたりかゆくなったりしてしまい、さらに症状が悪化する事がありますので御注意ください。

明日18日はおむつ皮膚炎のコラムです。ちなみに19日は乳児寄生菌性紅斑(皮膚カンジダ症)、20日は、保育園で塗り薬を塗るには・・・です。