9月上旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】
- 2024年9月8日
- 小児科
9月になっても30度以上の夏日が続いています。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われていますが、今年は彼岸が過ぎた10月なっても暑い日が続くかもしれません。。。
「涼しい秋」「美味しい秋」が待ち遠しい今日この頃です。
9月上旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
手足口病・ヘルパンギーナが再流行しています。お盆以降に新しい手足口病が流行し始めたことにより今年2回目の手足口病になっている人もいるようです。今回の手足口病は、先に手足に発疹が出現します。その後1日から2日して発熱する人もいるようです。手足口病では手掌(手のひら)・足底以外に膝・肘・お尻等にも発疹・水泡が出現している人もいます。
新型コロナ感染症がやや減少傾向で一部の保育園・小学校・中学校で流行している程度です。現在流行している新型コロナ感染症は発熱・咽頭痛などの症状を認める事が多いようです。
RSウイルス感染症は減少傾向で、一部の保育園で流行している程度です。発熱・咳嗽・鼻汁が出現し、2歳未満の乳児が感染すると呼吸症状が悪化し喘息のような喘鳴(ゼーゼー)が出現し、肺炎・中耳炎等を合併しやすいため注意が必要です。小学生では発熱は少なく、喘息症状が悪化したり咳嗽が長引く症例が多いようです。
伝染性紅斑が一部の小学校・保育園で流行しています。両側の頬(ほほ)・上腕(二の腕)・大腿(ふともも)が赤くなるのが特徴です。
マイコプラズマ感染症が一部の小学校・中学校(学童保育・またはクラブ活動)で小流行しています。発症初期は発熱・頭痛、その後咳嗽が出現し持続するのが特徴です。間欠熱や弛張熱(朝や日中は低く夜が38℃以上)となる人もいます。迅速診断検査キットがあり治療薬もある感染症なので、早期に治療が出来れば重症化の予防も期待できます。心配な方は早めにかかりつけ医を受診しましょう。