5月下旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】
- 2024年5月26日
- 小児科
4月から5月は1日の気温差や前日との気温差が1年で最も大きくなる季節です。
気温差が大きくなると、気温の変化に体が上手に順応できず風邪をひきやすくなったり鼻水も出やすくなったりします。服装の調節も難しくなり汗疹や湿疹が出来やすくなる季節でもあります。
もし体調がすぐれない時は症状が悪化する前にかかりつけの小児科へ受診していただくと、早く治って安心です。
5月下旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
新型コロナ感染症がやや増加傾向で一部の保育園や小学校(高学年)で流行しています。新型コロナ感染症は胃腸症状や高熱など胃腸炎やインフルエンザなどと区別がつかない症状となっていますので注意が必要です。
インフルエンザの流行は、ほぼ落ち着いています。
RSウイルス感染症が増加し、複数の保育園で流行しています。発熱・咳嗽・鼻汁が出現し、2歳未満の乳児が感染すると呼吸症状が悪化し喘息のような喘鳴(ゼーゼー)が出現し、肺炎・中耳炎等を合併しやすいため注意が必要です。
溶連菌感染症が一部の保育園・小学校で流行しています。
最後に、クループ症候群(急性喉頭気管気管支炎)の患者がやや増加傾向です。犬吠様咳嗽を認めた場合にはかかりつけの小児科・耳鼻科へ早めに受診しましょう。