7月下旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】
- 2023年7月23日
- 小児科
7月22日の気象庁の発表で「関東地方が梅雨明け」となりました。例年より3日遅く、昨年よりも1日早い梅雨明けとなりました。
7月下旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
胃腸炎(嘔吐下痢症)が保育園と小学校低学年で流行していましたが現在は「やや減少傾向」です。
RSウイルス感染症が一部の保育園・幼稚園で「やや流行」しています。
RSウイルス感染症は、鼻汁・鼻閉・咳嗽から始まり徐々に悪化する事が多いのが特徴の感染症です。喘息のあるお子さんや乳児期早期のお子さんが罹患すると呼吸症状が悪化しやすいため、早めの診断・対応が肝心です。昨年とはウイルスタイプが異なるため2年連続で発症しているお子さんもおられます。
ヘルパンギーナ( 手足口病 )も「変わらず流行」しています。
今年の特徴として発熱当日には発疹・口内炎を認めず、翌日以降に口内炎や発疹が出現してくるお子さんが多いようです。昨年は主に手足口病が流行し今年とはウイルスタイプが異なるため2年連続で発症しているお子さんもおられます。
溶連菌感染症が例年よりも流行・やや増加していましたが、夏休みに入るため減少すると思われます。
ただし、適切に治療しないと感染後2週間頃に急性糸球体腎炎を合併する事がありますので注意が必要です。
7月下旬現在「九州沖縄地方では新型コロナやインフルエンザが流行」しています。新幹線や飛行機を使われた後の発熱や帰省から戻られてから発熱した場合には、上記の感染症にご注意ください。