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6月上旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】|きくな小児科皮ふ科内科クリニック|菊名駅の小児科・皮ふ科・内科

6月上旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】

関東地方の梅雨入りの平均は6月7日ですが、今年の梅雨入りは1週間以上遅くなりそうです。

気温が暑くなったり湿度が高くなってくると汗疹や虫刺されが多くなる時期ですが菊名近隣では水痘が小流行していますので、誤った塗り薬を使用してしまうとかえって症状が悪化してしまう事があります。

もし体に発疹が出現した場合には早めにかかりつけの小児科・皮膚科に受診していただくと、症状が悪化しずらく早く治って安心です。

6月上旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。

新型コロナ感染症がやや増加傾向で一部の保育園や小学校(高学年)で流行しています。新型コロナ感染症は胃腸症状や高熱など胃腸炎やインフルエンザなどと区別がつかない症状となっていますので注意が必要です。

RSウイルス感染症が増加し、複数の保育園・小学校で流行しています。発熱・咳嗽・鼻汁が出現し、2歳未満の乳児が感染すると呼吸症状が悪化し喘息のような喘鳴(ゼーゼー)が出現し、肺炎・中耳炎等を合併しやすいため注意が必要です。小学生では発熱は少なく、喘息症状が悪化したり咳嗽が長引く症例が多いようです。

溶連菌感染症が一部の保育園・小学校で流行しています。咽頭痛・発熱・発疹などを認めますが、咳嗽を伴わないのが特徴です。

水痘が小流行しています。発症者のほとんどは小学生以上であり、水痘ワクチンを接種していない1歳から2歳の方の発症も見受けられます。

最後に、クループ症候群(急性喉頭気管気管支炎)の患者がやや増加傾向です犬吠様咳嗽を認めた場合にはかかりつけの小児科・耳鼻科へ早めに受診しましょう