12月上旬の感染症の動向について・・・【 小児科 】
- 2023年12月3日
- 小児科
今年も残すところ、1か月を切ってしまいました。朝晩の冷え込みが厳しくなり最低気温が0℃近くに下がる日も出てきましたので、寒さ対策にはご注意ください。
12月上旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
2種類のインフルエンザA(H3N2・H1N1)が流行しているため、最近ではやや増加傾向となっています。。
インフルエンザは発症早期に抗インフルエンザ薬を使用する事で、症状が軽減すること・ウイルスの排出が減少すること、家族への感染が減少することがわかっています。発熱時は早めの受診・検査をお勧めします。
発症早期に内服を開始すると効果が良いため、発熱すぐに検査を行っても良いのですが、発熱24時間以内の検査では偽陰性となる可能性があります。発熱早期に検査をして陰性でも発熱が持続する場合には、翌日に再度検査をした方が良いかもしれません。
本年度は年明けにインフルエンザBが流行すると考えられています。すでにインフルエンザAに罹患した人でも、今年は早めのワクチン接種がおススメです。
溶連菌感染症が小学校で流行しています。溶連菌感染後2~3週間頃に急性糸球体腎炎を合併・入院する事がありますので注意が必要です。
アデノウイルス感染症が保育園を中心に流行しています。アルコールでは感染を防げないため、石鹸等での手洗いが感染を予防するために重要です。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が少しづつ増加してきています。感染を予防するためにも、手洗い・うがいを心がけましょう。