4月下旬の感染症の動向とスギ・ヒノキの花粉飛散について・・・
- 2025年4月27日
- 小児科
菊名周辺の小学校ではインフルエンザ・RSウイルス感染症・百日咳感染症が流行していますので御注意ください。
スギ花粉・ヒノキ花粉のピークは過ぎて、現在はほぼ落ち着いています。花粉症の症状が強く抗アレルギー剤の内服薬以外に点鼻薬や点眼薬も併用されていた小学生の方に対しては、舌下免疫療法を開始することをお薦めします。舌下免疫療法については、今シーズン花粉症で治療していた医療機関の医師に御相談してください。
4月下旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
インフルエンザは菊名周辺の保育園・幼稚園・小学校でやや流行しています。現在の流行はインフルエンザBとなっていますので御注意ください。
RSウイルス感染症は一部の小学校で流行しています。治療薬はなく対処療法が中心のウイルス疾患です。発熱・咳嗽・鼻汁が出現し、2歳未満の乳児が感染すると呼吸症状が悪化し喘息のような喘鳴(ゼーゼー)が出現し、肺炎・中耳炎等を合併しやすいため注意が必要です。小学生では発熱は少なく、喘息症状が悪化したり咳嗽が長引く症例が多いようです。
感染性胃腸炎(嘔吐・下痢)が流行しています。感染を予防するためにも、手洗い・うがいを心がけましょう。
菊名周辺の小学校・中学校では百日咳が流行しています。発熱は認めないのに咳嗽・咳込みが徐々に強くなるのが特徴です。治療が遅くなると抗菌薬を投与しても症状が改善・消失するまでに期間を要するため早めの治療が必要な疾患です。
インフルエンザ・RSウイルス・百日咳も迅速検査が可能なため、かかりつけの医師に御相談ください。