咳・咳嗽とは・・・【 小児科 】
- 2023年2月9日
- 小児科
日本呼吸器学会「咳嗽に関するガイドライン」では「咳(咳嗽反応・咳嗽反射)とは、気道内に貯留した分泌物や吸い込まれた異物を気道外に排除するための生体防御反応である」と定義されています。
乳児では1年間に10回以上呼吸器感染症に罹患すると考えられ、2週間以内の咳嗽のほとんどは呼吸器感染症(ウイルス性・細菌性によるかぜ症候群・急性上気道炎)による咳嗽と考えられています。
咳嗽は生体防御反応の一つであるため、薬剤によって乳児の咳嗽を必要以上に抑制することは、分泌物の気道外への排除を妨げることになり、肺炎や呼吸抑制を引き起こす可能性があります。
この様なことから中枢性の鎮咳剤(コデイン・アスベリン・メジコン等)は、乳幼児や気管支喘息患者の方が使用する場合には注意が必要です。
お子様の咳嗽に対して適切な治療を受けるためにも、咳嗽を認めた場合には早めにかかりつけの小児科に受診されると良いでしょう。
咳嗽の出やすい感染症や疾患としては、マイコプラズマ・RSウイルス感染症・百日咳・気管支喘息・クループ症候群(犬吠様咳嗽)・急性気管支炎などがありますので、詳しく知りたい方はクリックしてください。