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きくなコラム

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6月下旬の感染症の動向について・・・|きくな小児科皮ふ科内科クリニック|菊名駅の小児科・皮ふ科・内科

6月下旬の感染症の動向について・・・

令和7年の関東の梅雨入りは6月10日(火)でしたが、横浜では晴天・猛暑の日が続いています。

この季節は湿度や気温が高くなり、汗疹膿痂疹など皮膚に発疹が出来やすくなります。現在の菊名周辺では溶連菌感染症水痘も流行しているため、間違って市販薬や湿疹の薬を外用するとかえって症状が悪化する可能性があります。

医療機関に受診された際に汗疹や虫刺されや咽頭炎(風邪症候群)と診断されている場合も多いようなので御注意ください。

6月下旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。

水痘(水ぼうそう)が一部の小学校で流行しています。水痘ワクチンを2回接種している小学生も水痘(水ぼうそう)に罹患していますので注意が必要です。ワクチンを接種している場合には典型的な発疹にならないことがあります。

溶連菌感染症が一部の保育園・小学校で流行しています。咽頭痛・発熱を認め、咳嗽を伴わないのが特徴的な疾患です。発熱を伴わずに汗疹のような痒みのある発疹で発症することもあります。

インフルエンザRSウイルス感染症は比較的落ち着いてきています。

感染性胃腸炎嘔吐・下痢が一部の保育園で流行しています。感染を予防するためにも、手洗い・うがいを心がけましょう。

百日咳が菊名周辺の小学校・中学校で流行しています発熱は認めず咳嗽・咳込みが徐々に強くなるのが特徴です。治療が遅くなると抗菌薬を投与しても症状が改善・消失するまでに期間を要するため早めの治療が必要な疾患です。百日咳感染後は2ヵ月ほどは咳嗽や喘鳴が再発しやすいのも特徴です。

インフルエンザ・RSウイルス・百日咳・水痘・溶連菌感染症は迅速検査が可能であるため、早めにかかりつけの小児科医師に御相談ください。