2月上旬の感染症の動向とスギ花粉飛散について・・・
- 2025年2月9日
- 小児科
全国的にインフルエンザの流行していたインフルエンザAH1pdm09型の流行はピークを越えて現在はほぼ落ち着いています。
2月上旬現在スギ花粉の飛散量は極少量で症状が出るほどではありませんが、今年は2月12日(水)から花粉の飛散が増加します。急に眼が腫れたり鼻水が増えたりと症状が悪化しますので、その前に治療を開始したり、眼鏡やマスクを着用するなど対策に御注意ください。スギ花粉症が心配な方は 2023年に作成したスギ花粉症と対策や対処療法についてを参照ください。。。
2月上旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
インフルエンザが菊名周辺ではほぼ落ち着いています。
感染性胃腸炎(嘔吐・下痢症)が流行しています。感染を予防するためにも、手洗い・うがいを心がけましょう。
手足口病・ヘルパンギーナが複数回流行し今年3回目の手足口病になっている人もましたが、現在は減少傾向となっています。
伝染性紅斑は減少傾向です。両側の頬(ほほ)・上腕(二の腕)・大腿(ふともも)が赤くなるのが特徴的な疾患です。
マイコプラズマ感染症は減少傾向ですが一部の小学校で流行しています。発症初期は発熱・頭痛・咽頭痛、とインフルエンザ様の症状ですが、その後咳嗽が出現・持続するのが特徴です。間欠熱や弛張熱(朝や日中は低く夜が38℃以上)となる事も多く日中に解熱する事も多いため、2日間夜に発熱を認め場合には翌日朝に解熱していても午前中に医療機関を受診しましょう。迅速診断検査キットや治療薬がある感染症であり、早期に治療が開始すれば重症化の予防が期待できます。心配な方は早めにかかりつけ医に相談・受診しましょう。
HMPV(人メタニューモウイルス)が少し流行しています。治療薬はなく対処療法が中心のウイルス疾患です。インフルエンザやコロナウイルスが陰性なのに、発熱が3日以上持続する場合にはかかりつけ医に検査を相談してみましょう。
マイコプラズマやインフルエンザでは適切に治療されていても、その後1か月以上咳嗽が持続する「感染後咳嗽」の症例が増えています。喘息やアレルギー疾患がある症例では感染症罹患後に咳嗽が長引きやすいので注意しましょう。。。