伝染性膿痂疹(とびひ)について・・・その1【 小児科 】
- 2023年7月18日
- 小児科
伝染性膿痂疹(とびひ)とは、皮膚に細菌が感染・繁殖することによって発症する「みずぶくれ」や「かさぶた」が出来る皮膚の炎症性疾患のひとつです。
汗疹・虫刺され・湿疹等を放置・かき壊したりした後に出現する事が多く、アトピー性皮膚炎など皮膚が荒れている人にも発症しやすい疾患です。
膿痂疹の原因となる細菌には黄色ブドウ球菌と溶血性連鎖球菌の2種類があります。
・黄色ブドウ球菌 : 水疱性(水ぶくれ)膿痂疹
小さな水ぶくれが徐々に大きくなり破れてジュクジュクした状態になります。幼児に多く梅雨から夏にかけて発症しやすい膿痂疹です。
・溶血性連鎖球菌 : 痂皮性(かさぶた)膿痂疹
最初は小さな赤い発疹で、次第に膿疱(中に膿を伴ったできもの)になり、黄色調の瘡蓋が出来ます。年齢や季節を問わず発症する膿痂疹です。発熱やリンパ節の腫脹など痛みを伴うこともあります。
二つの細菌が混合感染となっていることもあります。
明日は 膿痂疹について・・・ その2(治療)です。