RSウイルス感染症が流行しています・・・その5
- 2022年7月1日
- 小児科
RSウイルス感染症にかかった場合の適切な対処療法とは?
2歳以上の基礎疾患のないお子さんの多くの場合は、軽症の上気道炎が数日で改善するため
ほとんどの場合は去痰剤や解熱剤などで経過を観察することになります。
1歳未満のお子さんや基礎疾患があるお子さんで下気道症状を認めた場合には、症状出現早期から気管支拡張剤や抗ロイコトリエン剤を投与されることが勧められます。
RSウイルス感染症時に下気道症状や喘鳴を認めたお子さんに対して抗ロイコトリエン剤を数か月間内服させた場合に、その後の反復性喘鳴(喘息)の発症が少なくなったという研究結果が報告されています。