菊名周辺でロタウイルスワクチンを受けたいと思ったら【小児科・注意点】
- 2022年11月11日
- 小児科
ロタウイルスとは
ロタウイルスは、ノロウイルスの倍ぐらいの大きさで、直径約100ナノメートル(1万分の1ミリメートル)のウイルスです。「ロタ」とはラテン語で「車輪」という意味で、電子顕微鏡で見ると車輪のような形をしていることが名前の由来です。
感染した人の下痢便:1g中には1兆個のロタウイルスが含まれていて、ノロウイルス感染者のウイルス量と比べて約100万倍と考えられています。感染力は強く、わずか10~100個くらいのロタウイルスが口から入ることで感染します。
ロタウイルスに感染したら
2~4日の潜伏期間の後、水のような下痢や嘔吐が繰り返し起こります。その後、重い脱水症状が数日間続くことがあります。重篤な合併症として、けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などが起こることがあり、死に至る場合もあります。
現在、ロタウイルス感染症を発症した場合に有効な抗ウイルス剤は存在しません。
ロタウイルスワクチンの種類について
ロタウイルスワクチンは液体であり、口から摂取する「飲むワクチン」です。
ロタウイルスワクチンには、ロタリックスとロタテックの2種類があります。
・ロタリックス ; 経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン(1価)・2回投与 GSK株式会社
・ロタテック ; 5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン(5価)・3回投与 MSD株式会社
どちらのワクチンも定期接種の対象となります。定期接種化に伴い、摂取後に嘔吐した場合でもワクチンの再投与は出来なくなっています。
ロタウイルスワクチンの効果
2種類のワクチンの有効性は同等と考えられていて、ロタウイルスによる胃腸炎の重症化を80-90%予防することができます。
ロタウイルスワクチンのスケジュール
定期接種として生後6週0日後から接種を受けることは可能ですが、肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチン・B型肝炎ワクチンと併せて生後2か月から接種を開始するのが標準的です。
27日(4週間)以上の間隔をあけてロタリックスでは2回・ロタテックでは3回接種を行います。
1回目は14週+6日までに接種を行うように勧められています。ロタリックスの2回目は生後24週0日後までに、ロタテック3回目は生後32週0日後までに接種する必要があります。
菊名周辺でロタウイルスワクチンを受けるなら
横浜市菊名駅やその周辺で「ロタウイルスワクチンを受けたい」と思ったらJR横浜線・東急東横線「菊名駅」徒歩1分の「きくな小児科皮ふ科クリニック」を受診してください。
まとめ
・ロタウイルスワクチンはロタウイルスによる胃腸炎をの重症化を予防するワクチンです。
・ロタウイルスによる胃腸炎の重症化を80-90%予防することができます。