菊名周辺で水痘(みずぼうそう)ワクチンを受けたいと思ったら【小児科】
- 2022年12月8日
- 小児科
水痘(みずぼうそう)とは
水痘とは水痘帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus;VZV)によって起こる伝染性の疾患です。
伝染力はオタフクかぜや風疹よりも強く、家族内での接触では90%発症すると報告されています。
感染経路として、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込む(飛沫感染・空気感染)、水泡や粘膜の排出液に接触する(接触感染)などがあります。
水痘ウイルスに感染したら
潜伏期間は約2週間(10日~21日)程度です。成人では発熱・全身倦怠感が出現し重症化しますが、小児では発熱は伴わず発疹だけがの場合も多いようです。
ワクチンを接種していない場合、発疹は体全体に出現し痒みを伴います。紅斑→丘疹→水泡→痂皮へと短時間で進行するため、いろいろな形態が存在することが特徴です。
水疱の大きさは直径2~5mm程度、典型的な発疹では中心臍窩(中心が窪んだ状態)を認めるのも特徴です。
皮ふの二次性細菌感染・肺炎のほか、中枢神経合併症(無菌性髄膜炎・小脳炎・小脳失調)などの合併症を伴うことがあります。成人では小児に比べて重症化・合併症の頻度が高くなり注意が必要です。
ワクチンの定期接種化により、現在では小児の重症水痘の患者をほとんど認めません。
水痘の治療
抗ヘルペスウイルス薬を早期に内服することにより、発疹が減少する・痂皮化までの期間が短縮する・発熱期間が短縮する事が期待されます。
ウイルスの増殖を抑制する薬剤であることから、発疹出現早期(できれば48時間以内)に内服を開始しないと効果は期待できません。
水痘罹患後の登園・登校可能目安
「すべての発疹が痂皮化するまで」は登校・登園不可となっています。通常内服を開始して5日から7日程度で発疹は痂皮化します。
水痘ワクチンの効果
アメリカの報告では水痘ワクチンの1回の接種で小児の水痘の発症を85%、重症の水痘を97%予防することができると報告されています。
2回の接種により軽度の水痘も含めて、水痘の発症をほぼ予防できると考えられています。
水痘ワクチンのスケジュール
1歳になったら、1歳健診の時に麻疹・風疹(MR)ワクチンと併せて1回目の接種を行います。
1回目から6か月以上の間隔をあけて2回目の接種を行います。
2回目の接種は、3歳になるまでに接種する必要がありますので御注意ください。
菊名周辺で水痘ワクチンを受けるなら
横浜市菊名駅やその周辺で「水痘ワクチンを受けたい」と思ったらJR横浜線・東急東横線「菊名駅」徒歩1分の「きくな小児科皮ふ科クリニック」を受診してください。
まとめ
・水痘とは水痘帯状疱疹ウイルスによって起こる伝染性疾患です。
・成人の水痘は、小児と比べて重症化し合併症の頻度が高くなるため注意が必要です。
・水痘ワクチンの1回の接種で重症の水痘をほぼ100%予防することができます。