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きくなコラム

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保湿剤について・・・【菊名皮膚科】|きくな小児科皮ふ科内科クリニック|菊名駅の小児科・皮ふ科・内科

保湿剤について・・・【菊名皮膚科】

皆様、はじめまして。皮膚科専門医の山田と申します。

4月より皮ふ科を担当しております。私の自己紹介はこちらのページをご参照ください。

 

さて、9月もあっという間に半分が過ぎてしまいました。

まだ暑い日が続きますが、秋の空気感も感じられる季節となりました。

湿気がなくなり、乾燥した涼しい季節になりつつありますね。

 

保湿ケアに助けられることが多くなる時期でもあるかと思います。

保湿剤は、それ自体は抗炎症薬や抗菌薬のような治療薬ではありませんが、保湿ケアをすることで肌の調子を整え、肌荒れの予防になるとされます。

 

保湿剤について、まとめてみました。

 

昔は、単に「保湿をしましょう~」と、保湿の重要性だけが言われていましたが、最近は「エモリエント」と「モイスチャライザー」というように保湿剤の特徴を2つに分けて紹介されることをよく目にします。

 

「エモリエント」は、ワセリンや一般的な保湿クリームのように、皮膚表面を保護し、皮膚から水分が蒸発するのを防いで保湿効果をもたらすものを指します。

 

「モイスチャライザー」は、ヘパリン類似物質製剤や尿素製剤が代表的な外用剤で、皮膚に水分を保持する成分の働きで保湿効果をもたらします。

 

モイスチャライザーの方が、エモリエントよりも保湿力が高い傾向があると言われています。

そのほか、撥水性が高く、排泄ケアや肌荒れに対する機能性をもつ外用剤などもあります。

 

しかし、なかには保湿剤の成分や添加物が合わず、かゆみやかぶれの一因になっていることがまれにあります。気が付かないまま良かれと思って塗り続けていると、悪化の要因となっていることもあるので注意が必要です。

 

以上、保湿剤についてまとめてみました。

 

保湿剤はダメージを受けやすいカサカサ・乾燥した皮膚の状態を防ぎ、保護することで、皮膚のバリア機能を改善し健康な肌の状態に近づけて保つことを助けてくれます。

保湿ケアが必要な部位、症状、目的、季節などによって自分に合ったものを使い、肌の調子を整えていきましょう!