食物アレルギーと離乳食・・・その3
- 2022年6月8日
- 小児科
鶏卵であっても離乳食の開始時期は遅らせないほうが良いと考えられています。
しかしながら、離乳食開始時期にはすでに経皮感作が多かれ少なかれおこっていますのでアレルギー性の強い状態の鶏卵を摂取することは少し危険も伴いますので、極少量から始めることをお薦めします。
卵焼き・スクランブルエッグ・レンジによる加熱等で調理した鶏卵は、非加熱状態の鶏卵成分が混入しやすく、アレルギー反応以外に細菌感染症にも注意が必要で、1歳までは避けましょう。
離乳食として最初の1回目の形状・量としては、20分ほど茹でた固ゆで卵の卵黄を耳かき1杯分と書かれていることが多いようです。
摂取時の注意点として、卵黄だけをそのまま食べさせるのではなくて、いつも食べている他の離乳食に混ぜて摂取するほうが鶏卵の食物アレルギーとしての反応が出にくいということです。
変わりがなければ、翌日は2杯、その翌日は4杯など、少しずつ増やしていくと安心です。
毎日固ゆで卵を作って、他の離乳食に混ぜて食べさせるのは大変という方には、もう少し簡単な鶏卵開始方法もあります。 その4へ