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きくなコラム

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食物アレルギーと経皮感作と経口免疫寛容・・・その3|きくな小児科皮ふ科内科クリニック|菊名駅の小児科・皮ふ科・内科

食物アレルギーと経皮感作と経口免疫寛容・・・その3

食品の経皮感作を少なくするためには、どうしたら良いのでしょうか?

正常な皮膚は幾層にも重なった角質に守られ異物が侵入しにくくなっていて、経皮感作が起こりにくい構造となっています。
逆に湿疹や爛れがあり皮膚のバリア機構が破壊されていると、異物が侵入しやすくなり経皮感作が起こりやすいと考えられています。

このため乳児期の食物アレルギーの発症を予防するためには、新生児期から湿疹を速やかに治し綺麗な皮膚の状態を維持する事が重要と考えられています。

保湿剤を外用しても湿疹を治すことが出来ないため、速やかに湿疹を改善させ良い状態を維持するためには、湿疹の状態に合わせたステロイド外用剤を適切な方法で使用することが肝心です。

これからの時期、関東地方の夏は高温多湿になることから、不適切な保湿剤の使用は湿疹や汗疹の原因となることもありますので注意が必要です。

次回は 6月6日(食物アレルギーと離乳食へ)の予定です。。。