離乳食中期のスプーンの使い方
- 2023年1月19日
- 小児科
基本は 離乳食初期と変わりません。
スプーンの大きさは、お子さんの口の幅の2/3程度までの大きさで、やや浅いものを使用しましょう。
1回量としてスプーン全体は使用せず、先の方に少しのせる程度にしましょう。
スプーンはお子さんの口の高さと同じか、やや低い位置から水平方向へ動かしてお口へ持っていくようにすることを心がけましょう。(食べる時の顔の向きがやや下向きになるように・・・)
( スプーンを口よりも上の方から斜め下に動かして食べさせると、お子さんが顔を見上げるような姿勢となり、首が後方に反りかえってしまう事から嚥下しにくく誤嚥もしやすくなりうまく呑み込めなくなるため注意が必要です。 )
スプーンは口の中央からまっすぐに口へ入れましょう。スプーンの2/3程度を口に入れる程度で、スプーン全体を口の中まで入れないように注意します。
お子さんが口が閉じている時の開口の刺激は、スプーンを下唇に軽く触れる程度(チョンチョン)数回刺激しましょう。(上唇にスプーンを当てないようにすることが重要なポイントです。)
口に入れたスプーンはすぐには引き抜かず、少し待って上唇が自然と閉じて咀嚼を開始し始めてからゆっくりと引き抜きましょう。
離乳初期は嚥下の際に上下顎が完全には閉じず、開いている隙間から舌が見える「舌突出型の嚥下」となります。乳児型嚥下と呼ばれる状態になりますが自然に普通の嚥下へと移行する為そのまま経過をみましょう。
この時期でも摂食時に舌が出ている場合は、まずは舌を口の中に収めてからスプーンを使って食物を口の中に入れるようにしましょう。