湿疹とは・・・・【 小児科 】
- 2023年2月8日
- 小児科
湿疹とは様々な刺激(外的・内的)に対する皮膚の炎症反応の一つで、皮膚の赤み⇒ブツブツ、水ぶくれ等が出現、一部は化膿したりジュクジュクしたりします。その後ほとんどの場合は、かさぶたになったり皮ふの色が濃くなったりして治っていきます。
上手に治らなかったり炎症を繰り返したりすると、皮膚が厚く硬くなり(苔癬化して)治りがさらに悪くなったり痒みが強くなったりして、湿疹が再燃しやすくなり痕が残ってしまうこともあります。
治療については、①皮膚の炎症を引き起こしている刺激の原因を確定しその原因を除去すること、②皮膚の炎症を速やかに改善させることが重要です。
ただし、原因の確定には時間がかかる事があります。よだれかぶれやおむつかぶれなどの乳児に特徴的な接触性皮膚炎による湿疹では、刺激の除去自体が難しいこともあります。
皮膚の炎症が強いのに保湿剤や非ステロイド性外用剤等を使い続けてしてしまい、さらに湿疹・皮膚の炎症が悪化し苔癬化してしまう症例も沢山おられます。湿疹が慢性化することにより食物アレルギーを発症してしまう乳児の方も・・・
湿疹を認めたら、早めに適切な治療を受けることをお薦めします。