夜に吐いてしまったら・・・
- 2022年4月26日
- 小児科
保育園や幼稚園に通いはじめると、なぜかもらってしまうのが急性胃腸炎(いわゆる 嘔吐下痢症 )です。
お子さまが深夜に急に吐いてしまうと、とっても困ってしまう保護者の方は多いと思います。
脱水症が心配で水分を飲ませようとするのですが、飲ませると吐いてしまい、嘔吐が止まらなくなることも・・・
夜遅くになってから吐いてしまった場合は、朝までは無理に水分を飲ませないことが肝心です。
日頃から寝ている間は水分を摂取しなくても大丈夫なように、朝まで水分を摂取しなくても簡単には脱水症になりません。「水分を飲んでは嘔吐をすること」を繰り返すと吐き気がさらに強くなり嘔吐も頻回となってしまい、かえって脱水状態に陥ってしまうことがあります。
朝には嘔吐が一旦落ち着いても再燃することも多いため、午前中には「かかりつけの医療機関」を受診させてください。
ただし、水分を飲ませなくても嘔吐を3回以上繰り返した場合や腹痛や頭痛を伴う場合は、腸重積症・虫垂炎・髄膜炎などの嘔吐下痢症以外の病気の可能性が否定できないので、夜間であっても夜間診療所や救急病院への受診をお勧めします。
胃腸炎について詳細を知りたい方は、こちらのコラムへ