ヘッダー画像

きくなコラム

COLUMN

喘息の診断と治療・・・その5|きくな小児科皮ふ科内科クリニック|菊名駅の小児科・皮ふ科・内科

喘息の診断と治療・・・その5

喘息の薬には、いま出ている症状の咳や喘鳴(ゼーゼー)を抑える薬である発作治療薬(リリーバー)と咳や喘鳴を出にくくする・予防する薬である長期管理薬(コントローラー)の2種類があります。

 

発作治療薬とは喘息発作(咳や喘鳴)が起きた時、速やかに症状を抑えるために使用する薬剤であり、気管支拡張剤(メプチン等)の内服や吸入・ステロイドの内服や点滴などがあります。

喘息の症状が出現したら速やかに内服・吸入して、速やかに症状を抑えることが重要です。

 

長期管理薬とは喘息発作が起きないよう良好な状態にコントロールするための薬剤であり、抗ロイコトリエン剤(モンテルカスト・プランルカスト)・ステロイドの吸入などがあります。

10年以上前は長期管理薬としてテオフィリン製剤(テオドール・ユニフィル)も使用されていましたが、痙攣・脳症などとの関連があり、現在は小児に対して一般的には使用されていません。

長期管理薬は喘息発作を予防し良好な状態を維持するための薬剤であるため、喘息の症状が出ていない状態でも内服を続ける必要があります。 その6へ