ラクツトース（モニラック）は、浸透圧性下剤のうちの糖類下剤の一種です。

合成２糖であり人間の消化酵素によっては代謝されない糖類であるため、消化管内が高浸透圧となり内服後２４～２８時間後に下剤としての効果が発揮します。

内服したラクツロースの大部分は消化吸収されることなく下部消化管に達し、腸内細菌に分解されて有機酸（乳酸・酢酸等）を生成されると腸内のｐHが低下します。これにより酸性でも十分生育できるLactobacillus（乳酸菌）が増加しBacteroides、E.coli棟は減少することがわかっています。

薬剤の効果は弱いのですが甘くて飲みやすい製剤のため、便秘症の乳児や幼児に対して最初に投与すされることが多い薬剤の一つです。