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スギ花粉症と治療と対処療法について・・・その3|きくな小児科皮ふ科内科クリニック|菊名駅の小児科・皮ふ科・内科

スギ花粉症と治療と対処療法について・・・その3

小児のスギ花粉症の治療としては、内服薬としては抗アレルギー(抗ヒスタミン)薬・舌下免疫療法など、局所療法としては点鼻・点眼などがあります。

 点眼や点鼻を嫌がるお子さんも多い事から、小児科では花粉症の治療としては内服薬がメインとなる事が多くなりますが、小児科では内服薬に伴う注意点があります。

 第1世代の抗アレルギー薬(アタラックス・ポララミン・クロダミン・タベジールなど)は、眠気が出現して学業や生活に影響する可能性の他に熱性痙攣や癲癇等に対する影響から、現在の小児科では花粉症に対して使用されることはほぼありません。

 第2世代以降の抗アレルギー薬でもザジテン(ケトチフェン)は同様な理由から使用しない事が一般的です。

鎮静(眠くなる)作用が少なく、痙攣や癲癇にも悪影響を与えない非鎮静性抗アレルギー薬を使用する事が望まれます。

抗アレルギー薬は年齢制限がある薬剤が多く乳幼児でも安心して使用できる薬剤はあまり多くありません。

乳幼児でも使用できる非鎮静性抗アレルギー薬の代表的なものとしては以下のような薬剤があります。

薬 剤 名 アレグラ ザイザル アレロック ジルテック アレジオン クラリチン
一 般 名  フェキソフェナジン  レボセチリジン   オロパタジン   セチリジン   エピナスチン   ロラタジン 
年齢制限 6カ月以上 6カ月以上 2歳以上 2歳以上 3歳以上 3歳以上

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