コリン性蕁麻疹とは・・・
- 2023年6月18日
- 小児科
コリン性蕁麻疹とは?
入浴・運動・精神的な緊張・睡眠など、発汗または発汗を促す刺激が加わった時に生じる蕁麻疹を「コリン性蕁麻疹」と呼びます。
乳幼児から30代前半までの比較的若い年齢層に発症しやすい事が特徴です。
皮疹の特徴は?
蕁麻疹の大きさは、粟粒大(2~4mm)から小豆大(1㎝)までの膨疹であることが多く周囲に紅斑(赤くなった皮膚)を伴うこともあります。
他の蕁麻疹のように癒合して地図状や扁平な膨疹になることが少ないのが特徴です。
蕁麻疹出現後数分から数時間以内に消失する事が多いようです。成人の症例では時にピリピリとした痛みを伴うことがあります。
出現しやすい時期・状況は?
夏季に症状が出現しやすいのが特徴です。辛い食べ物や熱い食べ物を摂取したことが刺激になって発症する事もあります。
小児では入浴後や昼寝の後に出現しやすい事も特徴です。
コリン性蕁麻疹の治療・予防について
軽度のコリン性蕁麻疹では、発汗を繰り返すことにより体が順応して次第に蕁麻疹が出現しにくくなります。
蕁麻疹に対する外用剤の塗布では効果が期待できません。
痒みが強く掻き壊してしまう症例や蕁麻疹の症状が強い場合には、抗ヒスタミン剤の予防内服がおススメなので、かかりつけの小児科・皮膚科に御相談ください