インフルエンザワクチンを含めた予防接種時の注意点 その1
- 2022年10月1日
- 小児科
10月4日から、当院でもインフルエンザワクチンの接種を開始します。
これに先立って、接種時の注意点を数回に分けて御説明します。
注意点その1として、予防接種をするまでの注意点について・・・
インフルエンザを含めて予防接種とは体に異物を投与するという事ですが、患者の体がその異物に適切に反応することにより体の中でウイルスや細菌に対する抗体が産生されます。これを免疫応答と言います。
接種時に風邪をひいていたり、病気が治っていない状態で接種を行うと、上記の免疫応答が適切に起こらず、予防接種の効果が減弱すると考えられています。
半年以内に輸血・免疫グロブリン・免疫抑制剤などの薬剤を投与をされている場合や基礎疾患があり治療や経過観察中の方は、予防接種をおこなっても適切な効果が期待できない事があります。
熱性けいれんを起こしたり、てんかんの発作・痙攣があった場合も、その後数か月予防接種を見合わせたほうが良い場合があります。
疾患の種類や症状により予防接種を行えるようになるまでの期間が異なりますので、前もって主治医に相談しておかれると良いでしょう。 その2へ