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クループ症候群(犬吠様咳嗽)とは・・・【 小児科 】|きくな小児科皮ふ科内科クリニック|菊名駅の小児科・皮ふ科・内科

クループ症候群(犬吠様咳嗽)とは・・・【 小児科 】

クループ症候群(急性喉頭気管気管支炎)とは、喉頭(喉の奥の首のあたり)から気管支にかけての炎症によって引き起こされる疾患です。

季節としては春から夏(5月)や秋から冬(11月)に多く、乳幼児にもよくみられる疾患です。

症状として犬やアシカが吠えるような掠れた咳(犬吠様咳嗽)を認めます。咳嗽は夜間や寝ている時や、大きな声で泣いた時に悪化しやすいことが特徴です。喉の奥にある声門や声帯が腫れることにより声が低くなって掠れたり、声が出にくくなったりすることもあります

咳が出始めた翌日の夜に突然症状が悪化する事がある疾患なので注意が必要です。

クループ症候群の原因

クループ症候群は、ウイルス感染が主な原因で、そのほとんどはパラインフルエンザウイルスです。その他インフルエンザウイルス・エンテロウイルス・RSウイルスなどのウイルス、まれにマイコプラズマや細菌でも起こることもがあります。

クループは遺伝的な素因で発症しやすく、家族・兄弟でも同様な症状を認めることが多い疾患です。

一度クループを経験した乳児は、その後も小学校低学年頃までクループを繰り返すことが多いのも特徴です。

特徴的な症状

犬吠様咳嗽(犬が吠えるような咳・咳嗽)

吸気時喘鳴息をすった時にヒューヒュー・ゼーゼーという呼吸の音がする)

嗄声(声がかすれる・声が出にくくなる)

深夜に症状が悪化(特に発症翌日の夜が悪化しやすい)

 重症化すると 嚥下障害・よだれの増加・呼吸困難等が出現します。

検査と診断

犬吠様咳嗽・嗄声などの症状により臨床的な診断が可能な疾患です。頸部のレントゲン撮影や喉頭の診察をすることで正確な重症度を把握することが可能になるため、初めて犬吠様咳嗽を認めた症例や重症な症例の場合には総合病院や耳鼻科への受診がお薦めです。

治療方法

咳嗽・痰の治療として去痰剤や気管支拡張剤等を投与するとともに、喉頭の腫れを改善させるためにステロイドの内服を行います。

症状が悪化してから治療を開始した場合、薬剤の効果が弱くなり症状の改善までに日数が必要となるため、早期の治療開始が必要な疾患です。

吸気時喘鳴を伴う場合や重症の場合にはアドレナリン(ボスミン)の吸入を行うことがありますが、持続効果は30分以下のため症状が再燃することがあります。

最後に

犬吠様咳嗽を認めた場合には、早めに治療を開始することで症状の悪化を防ぎやすくなります。早めにかかりつけの小児科・耳鼻科を受診しましょう