下痢になったら・・・【 小児科 】
- 2023年2月11日
- 小児科
便の水分が異常に増えて液状または泥状になった状態を下痢便と言います。
「便の水分量が90%以上の場合が水様便」と定義されていて「下痢便」と呼ばれています。便の水分量が80%~90%の状態を「軟便」、便の水分量が70%~80%の状態が「理想的な便」と考えられています。
ちなみに甘くておいしい「ソフトクリーム」の水分含有量は約70%となっています。
ウイルス感染症やストレス、抗生剤の内服など何らかの原因で腸の蠕動運動が活発になり内容物の通過時間が短くなると、腸での水分の吸収が十分に行われなくなり「下痢」になります。
水分を取りすぎたり、脂肪分・糖分の多い食べ物を取りすぎたり、刺激の強い食べ物・飲み物を摂取しても下痢を引き起こすとこがあります。
上記以外にも下痢を生じる原因は沢山あるため、それらによっても治療方針は異なるため、早めにかかりつけの小児科に相談しましょう。
激しい腹痛や頻回の嘔吐を認める場合、血便や下血を認める場合には、夜間や休日であっても急いで救急病院を受診させましょう。
下痢があっても食事や水分が摂取出来ていて機嫌も良い状態であれば、自宅で1日~2日経過を見ていても良いかもしれません。下痢が持続する場合には、症状が悪化する前に早めにかかりつけの小児科を受診すると安心です。
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