鼻閉(鼻づまり)とは・・・【 小児科 】
- 2023年2月11日
- 小児科
人は無意識に鼻で呼吸をしていますが、いつも両側の鼻で呼吸をしている訳ではありません。1から2時間ごとに左右の鼻の空気の通りが良くなったり悪くなったりを交互に繰り返しています。この現象は「ネーザルサイクルnasal cycle」と言われていて、ある程度鼻が詰まったり治ったりしても生理的な範囲内とも考えられます。
何らかの原因で鼻腔(空気の通り道)が狭くなってしまい、呼吸がしづらくなるような状態にまでなってしまった状態を鼻閉(鼻づまり)と言います。
乳幼児では大人と比較して鼻の通り道が狭いため、軽い風邪で鼻粘膜が少し腫れたり鼻汁が少し流れただけでも鼻閉(鼻づまり)をおこし、鼻呼吸がしづらくなることがあります。
鼻水を上手にかめないお子さんも多く、一旦鼻風邪を引いてしまうと鼻づまりが長引いてしまいます。
鼻汁・鼻閉が長引くと副鼻腔炎や中耳炎を併発してしまうお子さんも沢山おられます。
乳児では食事中に鼻で呼吸をすることが難しくなり、食事が上手に食べられなくなったり、食事中に鼻水を吸い込んでむせてしまい嘔吐することもあります。
鼻汁・鼻閉を認める時は、早めにかかりつけの小児科・耳鼻科に受診することをお勧めします。
発熱を認めない2歳以下のお子さんに対しては当院小児科でも鼻処置を行っていますので、小児科診察時に御相談下さい。
2カ月以上持続する慢性の鼻閉では、アデノイド増殖・ポリープ・鼻中隔湾曲・慢性副鼻腔炎・薬剤性鼻炎(点鼻薬による)・アレルギー性鼻炎など鼻閉の原因が多岐にわたり、感染症以外の原因が多くなるため耳鼻科での診察・治療も考慮しましょう。