スギ花粉症と治療と対処療法について・・・その4
- 2023年2月17日
- 小児科
前回のコラムで、乳幼児にも使用できる抗アレルギー薬を6種類記載しました。
「一番効果がある薬を処方してください!」と言われることが時々ありますが、全ての人に一番よく効く抗アレルギー薬という薬は存在しません。「一人ひとり内服治療を行って効果を判断するしか方法が無いです。」と説明しています。
アレグラが効果がある人もいれば、ザイザルの方が効果が良い人もいます。その二つとも効果が弱く、アレロックが効果がある人もいます。もちろんジルテック・クラリチン・アレジオンが良い人もいます。
2週間ほど内服しても効果が弱い場合には「その抗アレルギー薬は自分にとっては効果が弱い」と判断し、内服薬を変更してから再度効果の判定をする事をお勧めします。
以前服用した際に効果が良かった抗アレルギー薬については、今後も効果が期待出来る薬剤である可能性が高く、治療を継続したほうが良い薬剤と判断することが出来ます。このように「以前の処方歴や内服時の症状・改善度を考慮して治療を行うこと」はアレルギー疾患の治療では重要なため、「かかりつけ医の医師」に相談されると良いと思います。
鼻閉(鼻づまり)がある場合には抗ロイコトリエン薬との併用が有効な事があり、オノン(プランルカスト)・シングレア(モンテルカスト)などを基本の抗アレルギー薬と併用する場合もあります。 その5へ