菊名周辺でBCGワクチンを受けたいと思ったら?【小児科・結核】
- 2022年11月11日
- 小児科
BCGワクチンとは
BCGワクチンは、結核を予防するワクチンです。
BCGとはこのワクチンを開発した二人の研究者の名前に由来していて「Bacille Calmette―Guerin(カルメットとグランの菌)」の頭文字をとったものです
本来牛に感染する牛型結核菌を時間をかけて弱めたものであり、世界では1921年に初めて新生児に投与されたそうです。
BCGワクチンの効果
BCGを接種することにより、乳幼児期の結核の発症を52~74%程度、乳幼児期の重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64~78%程度予防することができると報告されています。
一度BCGワクチンを接種すると、効果が10年程度継続されると考えられています。
BCGワクチンの接種時期
生後すぐから1歳未満の期間に定期予防接種としてBCGワクチンを接種することが可能です。
先天性免疫不全症のお子さんに接種した場合には重度な副反応を起こすことがあること、生後3か月頃までに接種すると骨炎の可能性が高くなることなどを考慮して、現在は生後5~8か月の間でのBCG接種が勧められています。
BCGワクチンの接種部位
BCGワクチンは上腕外側のほぼ中央部に接種するものとされており、その他の部位への接種は認められていません。立った時に上腕の外側にBCGの接種痕が見えるのが正しい部位に接種されている証拠です。
「接種痕が目立たないように」と肩の近くの部分に接種してもらうと、かえってケロイドが生じやすいことも報告されているため注意が必要です。
BCGワクチンの副反応
BCGワクチンは世界中で安全に使用されてきたワクチンです。
結核が蔓延しているアフリカ・アジア・南米などでは現在もBCGが接種されています。
成人結核に対する効果は調査地域などによるばらつきが大きいため、結核が蔓延していないヨーロッパや北米などの国では現在はBCGを接種していない国もあります。
特徴的な副反応は以下です。
軽度な副反応
・リンパ節の腫れ(1万分の1未満)
・局所や全身の皮膚症状(2万分の1未満)
重度な副反応(稀)
・骨炎(約10万人に1人)
・全身のBCG感染症(約50万人に1人)
菊名周辺でBCGワクチンを受けるなら
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まとめ
・BCGワクチンは結核を予防するワクチンで、世界で安全に使用されています。
・乳幼児期にBCGを接種して、乳幼児の結核の発症を52~74%程度、乳幼児の重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64~78%程度予防することができると報告されています。
・予防接種の副反応としては、リンパ節の腫れ、局所や全身の皮膚症状などがあります。