菊名周辺でマイコプラズマ肺炎と思ったら/コロナとの違いは?
- 2022年11月11日
- 小児科
マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎とは特殊な細菌の一種である「肺炎マイコプラズマ」(Mycoplasma pneumoniae)が感染することで起こる肺炎です。細胞壁を持たない細菌であり、セフェム系・ペニシリン系などの一般的な抗生剤では、効果を認ないことが特徴です。
元気な幼児や学童にも感染し肺炎を引き起こす事があり、発症者の約8割は14歳以下であるとされています。(2才未満の乳児や65歳以上の高齢者は感染しにくく、感染しても重症化しにくいと考えらえています。)
一方で健康な若い大人に感染し肺炎を引き起こすことがあり、市中肺炎の25~40%を占めるとも報告されています。3~5%で重症肺炎、1~2%で急性脳症・髄膜炎を合併するため注意が必要です。
マイコプラズマ肺炎の症状
・発熱(弛張熱 上がったり下がったりしやすい )
・咳(小学生以上では鼻汁を伴わないことが多い・発症初期は咳嗽が無いことも多い)
・倦怠感
・頭痛(発症初期)または発症後期の髄膜炎の合併時の頭痛
・喘鳴(喘息発作)・・・喘息症状の悪化
・喉の痛み
・発疹
などの症状を認める事があります。
通常の抗生剤(セフェム系・ペニシリン系)が利かない、発熱は5~10日持続する、熱が下がっても咳が1ヵ月程度続くなどの症状が特徴です。
マイコプラズマ肺炎と新型コロナとの違いは?
マイコプラズマ肺炎
主な症状 発熱・咳・頭痛・倦怠感
潜伏期間 2~3週間
感染経路 飛沫感染、接触感染
予防方法 手洗い・マスク・換気
治療方法 抗生剤(マクロライド系・ニューキノロン系など)
新型コロナ
主な症状 発熱・咳・倦怠感・喉の痛み・下痢・嘔吐
潜伏期間 2日~3日(7日)
感染経路 飛沫感染、接触感染、エアロゾル感染
予防方法 手洗い・マスク・換気・ワクチン
上記のように潜伏期間の違いから家族内や学校での流行状況からある程度推測する事は可能ですが、症状だけで両疾患を区別・診断する事は難しいと考えられます。
両疾患とも迅速診断キットがあるため、併せて検査をすることをお薦めします。
マイコプラズマ肺炎かなと思ったら
横浜市菊名駅やその周辺で「マイコプラズマ肺炎かもしれない」「発熱、咳などがある」と思ったらJR横浜線・東急東横線「菊名駅」徒歩1分の「きくな小児科皮ふ科クリニック」を受診してください。小児科専門医による診療を土曜日の午前も受け付けています。
まとめ
・マイコプラズマ肺炎は「マイコプラズマ」という特殊な細菌の1種によって感染することで起こる肺炎です。
・健康な子供や大人にも感染し肺炎になる事が特徴です。
・主な症状は発熱、咳、のどの痛み、倦怠感などです。